西尾幹二のインターネット日録

2005年03月
2005年03月31日

呉善花さんの災難

お知らせ

 ★出版 5月号の月刊誌の私の仕事は次の二作である。

(1) ライブドア問題で乱舞する無国籍者の群れ
  『正論』45枚 短期集中連載「歴史と民族への責任」第3回

(2) 日本を潰すつもりか――朝日、堀江騒動、竹島、人権擁護法――
  『諸君!』45枚

 ★集会 ■■■■■■ 人権擁護法案を考える緊急大会 ■■■■■■
人権.bmp

▼登壇者
《基調講演》長谷川三千子氏(埼玉大学教養学部教授)
西村幸祐氏(ジャーナリスト)
与野党の“闘う国会議員”多数
拉致問題関係者、法曹界ほか各界及び一般市民から登壇予定

平成17年4月4日(月)日比谷公会堂
18:30開会(18時開場、21時終了)入場無料

主催:人権擁護法案を考える市民の会
事務局:東京都目黒区中央町1-14-11-303
メッセージの宛先 

チャンネル桜キャスター三輪の「報道ワイド」(3/31、20:00~)
ラジオ日本「ミッキー安川のずばり勝負」(4/11、13:00~)で人権擁護法
案を取り上げ縦横に斬りまくります

 ★出演 4月8日(金)午後9時~10時 日本文化チャンネル桜 
 私が次のトーク番組に単独出演します。ミュージック・スペシャル(第一回)
  司会 烏丸せつ子(女優)、扇さや(ジャズ歌手)

 私の少年時代、喧嘩、初恋、好きな女優、好きな音楽、好きな映画、カラオケなどを語る。そして私も一曲歌います。
(チャンネル桜をごらんになりたい方は Tel 03-6419-3911へ)

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 呉善花さんを災難から守ろう

 3月29日の路の会では、東中野修道氏に新刊の快著『南京事件「証拠写真」を検証する』(草思社、¥1500)の写真を143枚、インターネット画像で一枚一枚大写しして、解説していただいた。

 同書は8万部も出てベストセラーになった。しかし新聞に書評ひとつ出ない。3年かけて3万5000枚の写真を点検した研究成果である。

 同書の中国版と英語版をどのようにして世に出すか、みんなで相談した。どうしたらよいか、まだ五里霧中なので、いい智恵があったら教えてほしい。

 同書の中の幾枚かの写真は当「日録」でも後日にとりあげてみたい。今日は路の会に出席した呉善花さんが、今の韓国に起こっている反日の理不尽な嵐にまきこまれている苦境を会員に訴えられたことについて、ご報告する。

 この間韓国に行ってきたばかりの呉さんは、帰国後、出たばかりのご著書の新刊を手にした。『「韓流ブーム」ではわからない「反日・親北」韓国の暴走』(小学館、¥1400)である。

 この本が切っ掛けになって、『韓国日報』がホームページに批判文を掲げた。呉さんを非難する書きこみが2日で70以上、そのあとも次々と続けられている。

 ソウルの甥ごさんが「叔母さん、たいへんだ!」と電話をかけてきたそうである。

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韓国日報の記事

在日女教授日帝美化波紋
拓殖大呉善花氏「朝鮮発展寄与」本を出版

 日本内のある大学に在職している韓国人女教授が、日帝の植民地統治が朝鮮の経済と教育発展に大きく寄与したというなど、植民地支配を美化した内容を含んだ単行本を発刊し、波紋が予想される。

 呉 善花(49)日本拓殖大学国際開発学部教授は、29日東京市内書店で販売されている「反日・親北韓国の暴走」という本で「(植民地時代の間)日本が朝鮮に資本と技術、人力などを導入したおかげで北韓に大規模工業地帯が作られたし、南韓では資本主義的商業が大きく発達し、米生産が飛躍的に増えた」といいながら、「日本は朝鮮植民地経営に大きな利益を得たことがないし、むしろ投資過剰による赤字経営に終った」と主張した。

 呉教授は「日本は朝鮮の文化を踏みにじっていなかった」といい、むしろ「ハングルと漢字教育を通して就学率と文字解読率を高めたし、伝統的なチェサと民間信仰を保存させながら古い身分制度と土地制度を改革して近代化を推進した」と明らかにした。

 呉教授ははじめにの言葉で「国内親日一派一掃と親北統一が韓国現政権の最大政治課題」といい「そのような方向で南北国家連合が成れば前例のない強固な反日民族主義国家が登場することは明らかであり、日本はもちろん東アジアの地図が一変する」と加えた。

 呉教授は1983年に日本に渡って留学した後、東京外国語大学で修士課程を終え「反日韓国には未来はない」「チマパラム」など韓国に批判的な本を出した。

連合 入力時間2005年3月29日18時19分

3月29日にこの記事に寄せられた「意見」の例(同記事の下に掲載されている)
 

この狂い女め。あの女を拉致してすさまじい拷問を与えるべきだ。3時間だけ寝かせ、また拷問を与え、彼女に入ってくるお金を私が取る。

3月30日にこの記事に寄せられた「意見」の例(同記事の下に掲載されている)
 

呉善花、この野郎をつかまえて市庁前広場で公開処刑しよう!!!

 呉善花売国奴野郎。父母、子ども、呉善花三代を滅しなければならない。学者?無知な者、きちがい、父母にも責任がありますよ。連座しなければならない、ペッ!

 あんな犬のような奴をぶっ殺す方法はないのか??

 あのサンヨン(下卑た女)の父母はいったい誰なのか??

 親日派先祖の下で見て学んだものがそれだけなんだから、そういう論理が出てくるしかない。

 お前たちはチンチンの味をわかっていてけなしているのか?ウエノム(倭奴)のチンチンの味を一度見て言え。チンチンの味もまともにわからないで、何をわかっているつもりでけなしているのか、本当に息苦しい。チンチンの味はなんといってもウエノムの味が最高よ。

 きちがい女ではないのか。そんなにチョッパリが好ければ国籍を変えろ。もしかしたら、チョッパリと結婚したのか疑わしい。それでなければ、先祖がチョッパリに忠誠をした売国奴なのかも、独立運動をした人々は全部悪者で、チョッパリに国を渡したイワンヨンなど売国奴は本当に国のための人だったと言うのか?

 呉善花!むしろ自決しなさい。お前のような人間がこの世に存在することが間違っているようだ。

 呉善花、お前は生きている価値がないのだ。

 サンヨン、死ね、日本で。

 危険性警告。韓国民であれば我らが見る観点から客観的に記述することが必要だ。我は被害者であって、日本国は加害者であり、その悲惨さは数百万の男女老小が味わった家庭ごともっている悲劇的な歴史として自明に証明されている。代表的な工場数十ヶ所・鉄道・港湾設備がこの悲劇を隠してなぐさめになったんだろうか?それすら朝鮮戦争のときに全部破壊されて、教育は我が式書堂中心ではなく技術はつまらない技術として伝わっていないし、ついには戦時動員と強制徴用として罪のない我が百姓(民衆)だけ数百万が、目もまともにつぶれないで死んで傷つけたのに呉教授はこれらすべての記述を省略して、日帝残酷史の結果をむしろ美化し賛美するからどうやら我が百姓の記述だと表することができるのか!呉教授はすでに我が土地で骨を受けた娘ではなく、日産エンジンを身につけた日本産なのだ。したがって、我が土地を踏む考えは再びしてはならない!危険だろう!!


12時現在でメール74件あり。     (以上 呉善花訳)

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 『韓国日報』といえばちゃんとした由緒ある新聞のはずである。メールによる書き込みには新聞社としての管理責任がある。

 韓国社会の民度の低さを哀れむばかりだが、これをこの侭放っておいてよいのだろうか。新聞のこの無節操な放言の垂れ流しに、日本の外交当局はなんの手も打たなくてよいのだろうか。彼女の身に危険が及ぶのを恐れる。

 いい智恵があったら教えてほしい。

 暴動になりかけている韓国の反日騒ぎに、日本社会がほとんど取り合わないで涼しい顔をして聞き流している――それがまた彼らの苛立ちと怒りと反発をかき立てている原因なのです、と彼女は分析していた。

2005年03月29日

お知らせ

 以下の会が開催されます。
この会の成功如何に、法案の成否はかかっているようです。
是非誘い合わせてご参加ください。

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「 人権擁護法案を考える緊急大会(仮称) 」
日時  : 平成17年4月4日(月)18:30開会
場所   : 日比谷公会堂 入場無料
登壇者 : 長谷川三千子氏・西村幸祐氏
主催   :人権擁護法案を考える市民の会

2005年03月27日

5月号月刊誌の私のライブドア論

5月号の月刊誌の私の仕事は次の二作である。

(1) ライブドア問題で乱舞する無国籍者の群れ
  『正論』45枚 短期集中連載「歴史と民族への責任」第3回

(2) 日本を潰すつもりか――朝日、堀江騒動、竹島、人権擁護法――
  『諸君!』45枚

 3月16日に書き始めて24日の夜中(25日の早朝)に最後の校正ゲラをもどした。脱稿は24日夕方である。9日間で90枚は私にしても珍しい集中度である。

 ライブドア問題は日替りでニュースが動くので、早めに書き出すことができなかった。ようやく書き出すと、また動く。

 (1)では新株予約権発行差し止めの判決の地裁までで時間切れだった。(2)は高裁判決を主に対象にしている。(1)を書き終えてから(2)を書いた。

 ライブドア問題については「日録」にはいっさい私見を述べなかった。述べている時間的余裕がなかった。私の分析と考察はこの二作にすべて投入されている。

 (1)で「無国籍者」と呼んだのは堀江貴文氏と村上世彰氏と鹿子木康裁判官である。判決文に対しては丁寧な心理分析をほどこした。

 みんな同じ穴の狢である。高裁の鬼頭判事も例外ではない。アメリカの法律で日本を裁いている不可解さ。

 校正ゲラを手直ししている日にソフトバンクの登場のニュースを知って大急ぎで加筆した。フジサンケイグループにとって前門の虎、後門の狼だと思った。誰かが「フジはチンピラが恐くてヤクザに救いを求めた」と言っていたが、そういうことかと思う。

 最後に登場した北尾という人を見ていると、「株屋」という顔をしている。そういえばホリエモンも村上ファンドも昔流にいえば「株屋」である。

 日本人にはお金が貯っても株を買う習慣はあまりない。普通の人は郵便局や銀行に貯金してきた。銀行が代表して株を買った。証券会社は個人投資家を育ててこなかった。

 最近しきりに会社とは何かが問われる。会社は経営者のものでも、従業員のものでもなく、株主のものだと盛んにいわれるが、そういわれてピンとくる日本人は少ない。

 日本の株主は経営に関心を持たなかったからだ。株の上り下りにだけ関心をもった。経営者はたしかにいわれる通り株主への利益配当に熱意がなかった。

 日本の経営者は自社の製品の市場に占めるシェアーに異常な関心を示す。テレビの経営者なら視聴率にのみ関心を示す。株主への利益還元は二の次だった。

 だから日本の企業は生産性は高く収益は上げているのに、時価総額が低い。アメリカとは逆である。敵対的買収者に狙われ易い構造である。これからはたしかに日本の経営者には辛い時代がくる。

 フジテレビが1000円の配当金を5000円にして、自社の株をつり上げ、防衛策とした。他のテレビ会社は渋い顔をしているに違いない。相次いで同じことをしないと自社の株主たちの不満を買うことになるからだ。

 フジテレビの事件は毎日関心をもって国中から見つめられ、他業種の経営者にもとてもいい教育効果があったはずである。系列内の株式の持ち合いに守られていた時代の安定度がきっと懐かしいだろう。日本の資本主義の良さはもっと顧みられてよいのではないか。竹中平蔵氏に丸投げしている内閣は困ったものである。

 昨日、フジテレビが優良企業50社に自社の株を買って保有してくれと頼んだのは「株の持ち合い」策の復活である。安定経営が大切なのはどの社も同じである。

 拙論二篇は以上述べたこととはまた別の、もっと重要な、数多くの論点――文明論を背景にした私なりの会社論――を書きこんでいる。いずれも月の初頭に店頭にでる。

2005年03月23日

『人生の深淵について』の刊行(三)

 贈呈本には、この本を作った洋泉社の編集者小川哲生さんが、愛情あふれる紹介文を書いて、それを同封して送ってくれている。以下に掲載しこの本の紹介とする。

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 拝 啓
 このたび、3月新刊として、西尾幹二著
『人生の深淵について』刊行のはこびとなりましたので、早速お届けいたします。

群盲象をなでるという言葉があります。まさしく、本書の著者・西尾幹二氏の八面六臂の活躍は、その読者によって、さまざまな姿があらわれます。ある人にとっては、保守派論壇の雄であり、ある人にとっては、ニーチェ、ショーペンハウアーの翻訳・紹介者であり、またある人にとってはモンテーニュやパスカル、ラ・ロシュフコーといった「モラリスト」の系譜に連なる人間観察者、その人という具合であります。

いずれもが氏の本質であり、どれか一つで氏の本質を表すことは難しいというのが本当でしょう。しかしながら、私一個の人間理解からすれば、もっとも氏の本質をあらわすのは、最後の「モラリスト」というのが、偽らざる実感です。

 イデオロギー的裁断ではなく、氏の冷静な人間観察と鋭い心理洞察力を備えた資質はまさに「モラリスト」というべき以外に言葉がみつかりません。


『人生の価値について』にかつて接した人間はいたく、そう感じざるをえません。そして思うのです。この『人生の価値について』に先行する「人生論ノート」という連載があり、それは優に300枚を超えた作品であり、それがまだ公刊されずにあるのだ、と聞いたのはいつのことだったでしょうか。

 記憶はさだかではないのですが、いつかきっと読みたいと長い間、考えてきたのは私だけではないでしょう。

 それが、2000年12月に突如、その片鱗を表しました(扶桑社版『西尾幹二の思想と行動③論争の精神』)。残念ながら、全体像ではなく、抄録という形でありましたが、その出現はわたしの期待を裏切ることなく、圧倒的な力をもって迫ってきました。しかしながら、本来の姿は、完全な形で現れなければなりません。著者の意図したものを完全に提供するのは、編集者の務めではないでしょうか。4年の歳月を経て、ようやく読者に全体像を示せるのは編集者冥利につきるといっても過言ではありません。

 なぜかくも本書の全体像が明らかにされるのが遅れたかについて、著者は次のように述べております。

 《それなりに自信があるのに、なぜ単行本にしなかったかとあらためて問われるなら、(略)身近なひとびとの気に障るような内容を相当に含んでいるのではないか、という心配がずっとあったからである。(略)政治評論では公的な誰かを槍玉にあげ傷つけているが、人生論では私的な誰かの心理の内部に食い入って、これを傷つけているかもしれないのである。(略)最近その心配がすっかりなくなったわけではないが、私も六十五歳になり、他人の思惑や不満は墓の中に持っていけばいいと、やっと心が定まったのだった》と。

 かくして、ようやく本書は陽の目をみることができました。内容はけっして古びることなく、かえって新鮮です。人生という永遠のテーマはけっして古びることはないからです。もっとも新しい衣裳こそもっとも早く古びることはあまりにも自明です。

 本書に展開されるテーマはいずれもが難題です。解説で小浜逸郎氏も述べているように、難題が難題であるのは、生きることそのものが難題だからである、と。けだし名言です。

 本書の一句一句がアフォリズム集の趣が無きにしも非ずといっても過言ではなく、またわたしどもの惹句の「生きることに不安を感じ、迷ったとき思わず手にとる本がある。それが西尾人生論だ!」が紛れもなく真実であることを一読して感じていただけましたら、ひろく読者に伝えるよう御高評などいただければ幸いです。なにとぞよろしくお願い申しあげます。

2005.3                         洋泉社編集部 小川哲生
敬具

2005年03月22日

『人生の深淵について』の刊行(二)

 私は現実の政治や社会問題について発言するのをもう止めようかと思うことがしばしばある。年齢とともにそれは強まっている。けれども性分というものかもしれないが、なかなかやめられない。

 現に今月もライブドアの株買収事件について『正論』に書き、朝日NHK贋報道事件、竹島問題、人権擁護法、ライブドア事件の四つに共通する底流について『諸君!』に書いている。

 扶桑社の永年の盟友真部君が「先生よくいろいろなテーマについて次々と挑戦しますね」と言ったので、「いやあ、僕が挑戦しているんじゃなく、日本が僕に挑戦してくるんだよ」と言って、二人で笑った。

 しかし本心はもっと別な仕事に心を傾ける時間が得られるようにしたいと思っている。ちょっと現実から離れたやりたい仕事があるのに、残された時間は少くなっていく一方だからである。

 前段で紹介した小浜逸郎さんの拙著への解説の中で、私がハッとしたのは、最後から二行目の「いろいろやっているからこそ見えてくる物事について表現せずにはいられなくなるのだ。」の一行であった。

 あゝそうか、そう言ってくれる人もいるのだ、と思うと少し迷いがフッ切れた。現実の問題と格闘して「いろいろやっていく」ことをやめてしまったら、恐らく他の何をやってもうまく行かないだろう。

 現実への生き生きした関心を持続しつづけること、それが私の他の活動にも生命を吹き込む源泉となってくれるのかもしれない。

 というわけで今月は経済問題にまで首を突っこんだ。対日投資会議報告書、米政府から日本政府への日米規制改革及び競争政策に関する要望書、法制審議会が決定した会社法制の現代化に関する要綱、経済産業省の日米投資イニシアティブ報告書、証券取引法などにまで踏みこんだ。

 畑違いのさまざまな領域に関与するのを年寄りの冷や水といって嘲笑う向きもあるかもしれない。けれども現実への関心が尽きないのだからこれはまあ仕方がない。

 最後に小浜さんが拙著の中から拾ってくれた二つの文章をここに掲げておく。

 

従って生きている限り、われわれは自分の生を総体として把握することを封ぜられている。それでいて、われわれは毎日のつまらぬ雑事、よしなしごとに果たして意味があるのかどうかを疑う心を持っている。それらの持つ全体としての意味が何であるかをあらためて問い直す心を持っている。しかしまた、同時に、それら雑然たる関心事や刺戟や用務の持つ個別の意味以外に何か究極の生の目的を見出そうとしてもそれは不可能だし、ドストエフスキーの描いた徒刑囚のように、人間が些少な個々の物事によってその日その日に自分の生を無言のうちに支え、自分をいわば生かしていることをもよく知っている。(「退屈について」・本文105P)

 

それなら過去に犯した罪や失敗に対し、われわれはどう対処したらよいのだろう。一切無視してしまえということなのか。考えないことにしてしまえばよいということか。諦めてしまえばそれでよいのか。私はそういう事を言っている積もりはない。むしろ、自分が何らかの行動をした結果がたとえ悪と判明したにしても、その結果から問題を判断してはいけないと言っているのである。自分が何かの行動をした――その時点での行動はそれなりに重いのであって、結果の善し悪しとは別に、そのときの自分をもっと尊重したらどうか、と言っているのだ。(「苦悩について」・本文215P)

 小浜さんはこの二文について「正直なところ、いずれも難題を突きつけられている気がする」と書いているが、私にとっても「難題」であることに変わりはない。

 今日取り返しのつかない失敗を私もしていないとも限らない。ただ「後悔」は不毛だというくらいの覚悟でせめて生きたい、と言っているだけである。

2005年03月21日

『人生の深淵について』の刊行(一)

 歴史とも政治ともまったく違うタイプの本が出版されて、すでに知っている人はともかく、オヤと思われた方は少なくないだろう。新刊
『人生の深淵について』(洋泉社、現在販売中¥1500)は、私がこれまでに書いた最高の作品と秘かに自認しているものでもある。

 文章書きは50歳代にあるピークに達する。それから次の段階へ自分を切り拓いていく。『人生の深淵について』はゆえあって執筆当時には刊行を見合わせていた。65歳で一度公刊した。評判を得たので、未収録稿を加えて、このたび完本作成を志した。

 50歳代に一番いい仕事をして、そのあと徐々に萎んでいくケースもあるし、逆に老年に新しい世界を切り拓くことができる人もいる。さて、私は果してどうか。それを決めるのはこれからの一、二年に未知の分野を学習し、自分を脱皮させることに成功するか否かである。

 『人生の深淵について』の刊行で一番嬉しかったのは、畏友小浜逸郎さんに身に余る解説を書いて頂けたことである。20枚ほどもある力のこもった解説である。まず同書の目次を掲げ、次に小浜さんの了解を得て、解説の一部を紹介する。


目 次

怒りについて        007
虚栄について       027
孤独について       055
退屈について       078
羞恥について       108
嘘について         132
死について         152
宿命について       167
教養について       193
苦悩について       205
権力欲について      221

著者覚書          237
解説   小浜逸郎    241

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 解説 「思想」の大きさについて(抜粋)   小浜逸郎

 人も知るように、西尾幹二氏は、戦後の主流をなしていた軽薄な「進歩的知識人」たちや「西洋かぶれ」の言論風潮に一貫して抵抗してきた「保守思想家」の巨頭である。また国難の感知を言論にのみ表現して事足れリとすることを潔しとせず、歴史教科書問題のような運動のリーダーシップを発揮しないではおれない情熱的な「社会運動家」としての側面もお持ちである。多くの人は、ジャーナリズムが作り出すこの政治言論や社会運動の構図における一方の雄としてのイメージを通して、西尾氏の名を知ったであろう。

 しかし私の推測では、氏がじつは、モンテーニュやパスカル、ラ・ロシュフコー、少し時を隔てて、キルケゴール、ニーチェ、カミュ、我が国では小林秀雄や福田恒存といった、いわゆる「モラリスト」の系譜に連なる、冷静な人間観察力と鋭い心理洞察力をそなえた倫理思想や文学思想の持ち主でもある事実は、氏自身の華々しい活躍の陰に隠れて、案外知られていないような気がする。いや、知っている人はじつはたくさんいるがただ黙って読み味わっているだけで、私などがいかにも賢(さか)しらにその事実を言挙げする必要はないのかもしれない。

 けれども、ふつうの人間がみな思想家である以上、専門的な「思想家」が、その代弁者としてどれだけふつうの人生そのものについて含蓄の深い言葉を発しているかについて何か言ってみたくなるのが、西尾思想の一ファンとしての人情というものである。なぜなら、氏の言説のこの側面が、万一、政治的な言論枠組みの単純で声高な分類と理解によってかき消されてしまうようなことになったとしたら、それはどう見ても思想が思想として迎え入れられるべき公平さと自由の原理に背く仕儀となるからだ。

 本書は、その「モラリスト」としての氏の側面が遺憾なく表現された著作のひとつである。著者への失礼を顧みずに言えば、マイナーな雑誌に発表された連載エッセイから多く収録されていて、そのせいもあってか、かえって大舞台での公式言論の建て前が強制してくる窮屈な鎧(よろい)を脱ぎ捨てた、自由闊達、潤いと味わいに満ちた人生論集の一見本となっている。日常生活で出会うふとした経験の数々からの一瞬の感知を自ら過たず捕捉し、それを若き日々に積んだ読書体験による確乎たる人間観に結合させてゆく巧みな氏の手法は、並大抵のものとは思われない。

 泥濘(でいねい)のような政治言論や社会運動の世界に自ら飛び込んで八面六臂(はちめんろっぴ)の多忙さを引き受けてこられた西尾氏に、どうしてこのような人間観察を表現に定着させるだけの「ゆとり」が見いだせるのか、正直なところ不思議としか言いようがない。しかしよくよく考えれば、それだからこそ、と言えるのかもしれない。そういえば、マキャベリもホッブズもロックもゲーテもスタンダールもそうだった。いろいろやっているからこそ見えてくる物事について表現せずにはいられなくなるのだ。思想の大きさとは、そういうことかもしれない。

2005年03月20日

番匠幸一郎氏を囲んで (最終回)

西尾:まだご発言ない方、では三好さん。

三好:一つだけ質問いいですか。さきほど大使の方から周辺諸国の反米感情の話をされたんですが、防衛庁自衛隊内での今回のイラク派兵に対して派遣を潔しとしないような、そういう意見というのはあったんでしょうか。人道復興支援ということで、100%納得して行ったのかどうか。要するに、なぜ我々が行って、アメリカの戦争意思の後始末をせねばならぬかと、まぁそういう捉え方をする人もいたんじゃないかと思うんですけど、それについて番匠さん、いかがでしょうか。

番匠:私は中央での議論は承知をしておりません。私は当事、北海道の端の副隊長だったもんですから、どういう議論がなされたかよく承知しておりませんけれども、私が任務をいただいた時にですね、自分なりにいろいろなことを聞いて、整理した目的というのは、これは総理や長官もおっしゃっておりましたけれど、四つある。

 一つは今まさにそこに支援を求めている人がいるじゃないかと。戦乱の災禍の中で、人道的な支援或いは復興の支援を求めている人たちがいる時に、なんらの手助けもしないのか、ということに対する答えとしての、イラク派遣の目的。もう一つは、中東の安定というのは、我々の国益に直結するし、特に資源についても、中東が平和であるということは非常に重要だと思う。そのために日本として何をするかということ。三つ目に、防衛大綱の中でも、国際的な役割にどう貢献するかということがずっと言われてきていましたし、世界でこれだけの大国である日本が、何らかのことをしないということはないんじゃないかということ。そして日米関係、というこの四つを総理もおっしゃっているし、我々自身も整理しましたけれども、それについては余りえぇ?という疑問 の声が隊員の中であったとは思いません。

 人によっていろいろあるかもしれませんけれども、私は総理が旭川で記者会見されたように、実際に我々に対して話をされたことに対しては、スーッと入って来ました。自衛隊でしか出来ないから行ってもらうんだと。それから日本人は試されているんだ、というフレーズを言われましたけれど、私はそこが非常にズシンと来ました。お前たちにしか、今やってもらえないんだ、だから頼むよと。それから、今日本人は試されているんだ、日本は試されているんだというのは、まさにそうだと、私自身、そう納得しました。隊員達もそうだと思います。いろんな意見があることは、勿論承知していますけれども、そう言われた時に、且つ法律が通って、いろんな国内の議論の結果、民主主義国家としてやるということが決まった以上は、それに対しては我々はもう、迷いも無く出来たんじゃないかと思います。

 先ほど訓練のことを申し上げましたけれど、私は義和団事件のこととか、或いはトルコの軍艦のエルトゥールル号のこととか、或いは台湾統治の時の日本精神とかいろんなことを隊員達と勉強し、議論しました。我々自身がどういうスタンスで、現地で仕事をしたらいいのか、歴史のことを申し上げましたけれど、最後は歴史上の責任ではないかなと自分でもそういうふうに思いました。私は鹿児島の出身で、大山元帥のこと好きなんですけれども、日清戦争の時に、二軍司令官として訓示した内容というのを正確ではないけれど、記憶しておりまして、

 「文明によって戦い、義をもって処す。世界が見ておる、よいか。」

 と言ったというふうに言われています。まさに私はそうじゃないかと、文明をもって支援をし、義、我々のその、なんていうか、日本人の心をもって現地の人を処する。そういうことを世界中が見ている。そういう仕事を我々がさせてもらえるというのであれば、そりゃあ自衛官として、この道に奉じている以上、潔くやろうじゃないかと、いうことです。あまりそういう意味では、今回のイラク戦争そのものに対する正当性の議論だとか、対米関係上の問題とかそういうことにはさして影響されずに、わりと単純にその辺のところは整理していたような気がいたします。

山口:今あげられた、1、2、3、4の中で私なんか一般国民から受け止めるとね、日本の自主的な判断で、今おっしゃった1、2、3、だから日本はやるんだ、自主的にこれはやらなきゃいかんのだと、それは分るんだけれど・・・小泉さんの発言は4が突出しちゃうんですよ。初めから協力ありき、それでむしろその理屈付けで、1、2、3が来るような感じを受けるんでね。そりゃあワシントンに行ってちやほやされますから。だけど、我々一般国民としてあらまほしき姿は、日本が自分の独立主権国家としての判断としてやるんだと、1、2、3をね、そして結果としてアメリカと歩調を合わせることになるというふうでないと。

西尾:首相の言い方は確かに間違っていると思いますが、私はイラク派遣は日本の独立への行動だと思います。日本の自主行動だと、日本が国家として本当に独立するための、少なくとも軍が独立していく為の初歩的な第一歩だと思いますけどね。

山口:そうですね、そういう位置づけで首相にきちっと国民に説明してもらいたい。

西尾:そう、首相の発言が変だということは事実ですけど、でも僕らはそう思っていますから。反米的な議論をする人がいることはたしかですけどね。

山口:そう、おっしゃるとおり、主体的にやったんだと。

西尾:主体性なんですこれ、日本の。「路の会」はそういう考えを持っている人の集りですけど、そうでない人が物を書いている人の中に多いのもご承知のとおりです。

(大笑い)

番匠:実はオペレーションは、非常に主体的でした。我々がやったことというのは、全部自分達が考えてやるんです。もちろん調整はありますけど、日本からの物資の輸送も、勿論クェートとかで米軍の協力は得ますけれども、基本的には自分達の考え、自分達の予算、自分達の計画、そして自分達のやり方でやるという・・・・

西尾:のみならず、アフガンの沖の、日本のインド洋でのアメリカへの支援というのは、他の国のまね出来ないことをアメリカにひとり日本が与えている凄い支援でしょう。あの海上からの支援は。はい、入江さんどうぞ。

入江:日本人の物の考え方です。第一次世界大戦はヨーロッパで戦っていましたから、いろんな利益が直接脅かされることがなかったんです。だけどイギリスが同盟国に支援を申し入れてきたんです。結局日本は多少支援をするんだけど、あの時の国内の議論はやはり、なんていうか、なんでイギリスの尻拭いをするんだとか、そういうことを言いたがる人が国内にいたんですよ。それはなんというか、戦後の日本人の悪い所にも通じるけれど、第一次世界大戦を見ても、そういう自分の世界に対する貢献というのをここでも言っているわけだけれども、その時もそう言っていたんだけれど、それをひやかすような人たちがいるんだね。それは私は日本人の大変悪い所だと思いますね。知識人の中にも多いですよ。

西尾:たくさんいますよ。

入江:イラク派兵反対だ、なぜかというと、日本の利益がなにもかかっていない、ただアメリカのためにやってやるだけじゃないかと。だけど世界の治安ということがあるんでね、日本にも非常に主体的な問題なんだから、それはね、そのことを何て言うんでしょ。それは私は自衛隊ではなく、そういうことを議論するのは、我々知識人の責任ですね。

西尾:同時に政治家の発言の問題ですね。今山口さんがおっしゃったように、総理大臣がものの言い方を知らないですよね。ただ第一次世界大戦の時も、ご承知のように駆逐艦隊が出て行ってですね、そしてマルタ島沖で商船を守って魚雷に自らぶつかって沈没した艦もありましてね、果敢に戦ったんですよ。あの時ね。その時はそれで、その事実は感謝もされ、それからベルサイユ会議における発言力もそれで増したんで・・・

入江:大変感謝されたんですね。

西尾:ただ陸上部隊は出さなかったですね。

入江:地上軍を出すべきだったと思いますけどね。出さなかったんですよ。

西尾:あの時地上軍を出していれば、シベリア出兵はまた違った受け取り方をされたと思いますね。日本はやらないんだよね。そういうことは絶対やらない。

○○:今日は番匠先生には最初に政治や外交の問題からは離れてお話いただく約束でしたよね。

西尾:政治からは離れて、(笑い)そうでした。我々が余計な話をしてはいけないと思いますよ。申し訳ありません。本当に今日はどうも有り難うございました。どうも、じゃあ

番匠:有り難うございました。

・・・・・・・・・・・・・・・・拍手・・・・・・・・・・・・・・・・

(追記:テープの聴き取りが小さな聴き間違いをしている場合があることをお断りしておきます。発言者のお名前が全員わからず○○になっているのは、テープの聴き取り者がお声を知らないためです。聴き取り者は広島の長谷川さんです。ご苦労さまでした。そういうわけでテープが私の手許にありませんので、おゆるし下さい。――西尾)

修正:3/21

2005年03月19日

「人権擁護法」という狂気の法案 (その八)

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「人権擁護法」という狂気の法案 (その八)

 17日付で拉致議連の会長平沼赳夫氏の名において、人権擁護法案を否定する拉致議連としての明確な反対声明が出された。私の11日付コラム「正論」と趣旨においてほゞ同一であるが、拉致議連が態度を表明したということに意味がある。

 これをみても単に「メディア規制条項」だけを外せばよいというほどの内容の法案ではなく、自由と民主主義を根底において侵害している法案である。「人権」という語に踊らされてこういう根本的なことが分らなくなる法務省の官僚の担当官僚、法務大臣、関係自民党議員たちが愚かというを越えて、私には空恐ろしい。

 19日、産経と朝日にそれぞれ考えさせる内容の18日の出来事の報道があった。

産経新聞・人権擁護法案、与党懇話会に差し戻し 
産経新聞・これも人権侵害? 全国弁護士会、次々「勧告」
朝日新聞・人権擁護法案、今国会の成立困難に 国籍条項で調整難航

 
以下に拉致議連の声明文を掲げておく。

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◆拉致議連が人権擁護法案で緊急声明  平成17年3月17日

人権擁護法案に対する緊急声明

 三年前に提出され、「メディア規制法」と批判を浴び、廃案となった人権擁護法案が国会に再び提出されようとしている。国民の生命と財産を守ることが国および政治家の責務との信念を持ち、北朝鮮による国家犯罪である拉致問題の解決のために被害者および家族の視点で活動してきた我々は、本法案が拉致被害者支援活動、さらには自由主義・民主主義の根幹である「自由な言論」までも侵害する可能性があると強い懸念を感じている。

 我々は、出生や国籍などを理由にした人権侵害は許されないと考えていることは言うまでもなく、本法案が目指している本来の趣旨である人権侵害に対し、救済措置を施すことに何ら異論はない。しかし、本法案は下記のような重要な問題を含んでいる。

この懸念が完全に払拭されるまで、本法案を国会に提出すべきではない。

 まず第一に、

 本法案では、「人権侵害」の定義があまりに曖昧である。第二条で「人権侵害とは不当な差別、虐待その他の人権を侵害する行為」と規定しているが、これでは「人権侵害とは人権侵害である」と言っているのと同じではないか。

 さらに「助長」や「誘発」までも救済措置の対象とされており、拡大解釈の余地があまりにも大きい。新設される人権委員会が「人権侵害」と認定する段階で、恣意的な解釈が可能であり、健全な言論活動は著しく侵害され、「言葉狩り」が横行する危険がある。

 例えば、北朝鮮の拉致問題への対応を批判したり、経済制裁を求めることまでも、在日韓国・朝鮮人への人権侵害を助長したと解釈されてしまう危険性がある。

 第二に、

 本法案は人権侵害に関する情報収集や被害救済・予防活動を行う人権擁護委員を全国で2万人委嘱されることを定めているが、その選考があまりに不透明である。

 市町村長が「弁護士会その他人権の擁護を目的とし、または支持する団体の構成員」のうちから推薦することになっているが、国籍条項はない。破壊活動防止法に基づき、いまだに公安調査庁の調査指定団体となっている朝鮮総連の関係者が委員になる可能性は否定できない。

 また、北朝鮮などと連動して活動している日本の市民団体や特定の政党の影響を排除するための規定も見あたらない。

 第三に、

 人権委員会は人権侵害の特別救済手続きとして、出頭要請、押収、立ち入り検査など、いわゆる3条委員会としての強制力を持つ。法務省は「令状主義に反するものではない」と説明しているが、国民に畏怖、抑圧し、自由な言論を妨げることにつながる危惧は払拭できない。

 第四に、

 現行法上の人権擁護委員は、政治活動が禁止されているが、本法案上は、積極的な政治活動のみが禁止されているに過ぎない。

 まずは、ADRの充実や現行人権擁護委員の権能強化など司法制度改革を推進し、本当の権利侵害を受けた弱者が迅速かつ簡便な救済策を受けられる制度を充実していくべきである。

 以上われわれ「拉致議連」として、「人権擁護法案」は慎重に取り扱うべきであることを声明する。「表現の自由」は民主主義の根幹であり、すべての国民が有する権利である。我々はこの民主主義を守るために毅然とした姿勢を貫くことをここに誓いたい。

「拉致議連」(北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟)  会長 平沼 赳夫

2005年03月18日

「人権擁護法」という狂気の法案 (その七)

お知らせ

先日、横浜関内で行いました講演会の模様の放送が、日本文化チャンネル桜であります。日本文化放送チャンネル桜の申し込みはこちら(電話03-6419-3900)

後編 平成17年3月18日(金)夜12時~1時(今夜)

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「人権擁護法」という狂気の法案 (その七)

 18日昼食会をかねた自民党法務部会では、古賀誠議員が公明党を含む与党人権懇話会に法案を差し戻させてほしいと提言、これは筋が通らないと反対もあったが、最後には了承された。ただし自民党法務部会は今後も議論をつづけて行くことを約した。

 自民党内の合意がとれてから公明党のいる与党全体の場へもち出すのが物事の順序であろう。それをしないで、先に与党人権懇話会へ差し戻すのはなぜか。

 以下は私の推理と解釈である。

 人権擁護法を公明党は通したい。国籍条項なしにして、外国人を人権擁護委員にする方式にしたい。

 外国人の地方参政権をもともと要求している党である。

 古賀氏の下心は、公明党の外圧期待であろう。これを通さなければ次の選挙協力はしない。郵政民営化にも賛成できない、そう言わせたい。さらに公明党の選挙協力を必要とする議員をひとりひとり牛蒡抜きにしていく。そういう期待だろう。

 人権擁護法に反対する議員をだんだん萎縮させていく。いったいどの反対者が賛成者(法の推進者)に回っていくかをわれわれはとくと観察し、問い正していこう。

 自由と民主主義の根幹に関わる問題である。自民党がここで屈したら民主主義の終幕である。この点で共産党や社民党の出方を見たい。現代の「治安維持法」を彼らが歓迎するとは思えない。

2005年03月17日

「人権擁護法」という狂気の法案 (その六)

お知らせ

 先日、横浜関内で行いました講演会の模様の放送が、日本文化チャンネル桜であります。

前編 平成17年3月17日(木)夜12時~1時・・・・(今夜)
後編 平成17年3月18日(金)夜12時~1時・・・・(明晩)

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「人権擁護法」という狂気の法案 (その六)
 
 次の法務委員会は明18日正午に開かれると、今夕わかった。新しい動きがあればすぐお知らせする。

 世間の目はいまライブドアのフジ買収劇に向けられている。朝日-NHK虚報事件、ライブドアの株支配事件、商法改正問題(会社法制の現代化に関する要綱、2月9日法制審議会決定)、そして人権擁護法案をめぐる今度の事件は一つながりの問題である。

 私がいまライブドアの株買収劇についてどういう考えを抱いているかに読者のご関心は向いていると思う。月刊誌の〆切りが近づいて、私は現在このテーマを書いている。「日録」には発表しない。というより日ごとに情勢が動くので、書けない。読者の皆さんが持つ以上の新情報を私は持たない。私が雑誌に書くのは情報そのものではないからである。

 友人の編集者から次のファクスが入った。非保守系の出版社の方からである。ご参考までに紹介する。

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 ご無沙汰しています。先日は御著書と編著をお送りいただき、ありがとうございました。

 ところで、今回の「人権擁護法案」をめぐる騒動は、実に興味深いものです。いわゆる「リベラル」を信条とする人にとって、“自由”こそは何ものにも変えがたいものであり、それこそが“人権”の中核を成しているように思えるのですが、その“人権”を拡大していこうとすればするほど、それがそのまま“自由”を蚕食していくことになるという悲喜劇が展開されているように思います。

 しかも、そのことに敏感に反応したのが、世間では「超保守派」と思われている先生だったところに、世間の思考の退廃のようなものを感じないわけにはいきません。先生の場合は、今の日本で原理的に考えていくというご自身の行為が、結果として、いわば二役演じさせられてしまうことになっているのではないでしょうか。奇妙な連想ですが、グラムシが主張した“知識人”の役割を、いま目の前で先生が果たされているようにも感じました。

 さらに申し上げるなら、『新・国民の油断』の最後に「安井夫人」からの引用が置かれているということにも、先生のある種の“孤立”を感じます。日本人の静かな覚悟のようなものを見事に表現している小説のように思うのですが、それがあの本の最後に置かれていることに強い印象を持ちました。

2005年03月16日

「人権擁護法」という狂気の法案 (その五)

お知らせ

 先日、横浜関内で行いました講演会の模様の放送が、日本文化チャンネル桜であります。

前編 平成17年3月17日(木)夜12時~1時
後編 平成17年3月18日(金)夜12時~1時

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「人権擁護法」という狂気の法案 (その五)

 今日16日に私の目に入った重要な三つの情報をお届けする。Aは他のネットにすでに流れているようだが、日録のコメントにあったのを採用する。長文だが、多くの人が読む必要がある。

A――10日の自民党法務委員会の討議内容の記録。

B――法務省に電話で問い合わせた人の対話(その四、にある)の続篇。再度の対話の試みの結果。

**************
A
人権擁護法案の自民党法務部会の経過報告について

3月10日 自民党法務部会 人権擁護法案審議経過
(出席議員40名強)


部会長 平沢勝栄議員(推進派・衆・東京14区)

○最初に古賀誠議員から、今国会に提出したいという強い思いを込めた挨拶があった。


次に人権擁護局長より、法案の説明を7点に絞って説明あり。

○法務省の外局とすること、現行の法律は廃止すること、人権委員はあらゆる人権救済を行うことや調停したり法廷に訴えたりする作業を行うこと、報道問題については2年内に検討すること、この法案は5年を経過したら見直しを行うこと、

部会長より以上のような案を15日の閣議に提出したい旨告げられ、議員より発言

古川禎久議員(反対派・衆・宮崎3区)
(資料1枚あり)差別はあってはならない。しかし4点ほど、疑義がある。

○「人権侵害」という定義があいまい。曖昧なままでは、罰則規定もあるので、表現の自由に抵触する虞あり。

○2万人の人権委員の選定過程が不透明。「特定の団体」とされているが、どのような団体を指しているのか分からない。法の下の平等に触れる可能性あり。

○出頭要請や立ち入り検査、勧告、公表などをする、とあるが、これは社会的な制裁になる。裁判所を通さずにこれを行使することは、憲法との関係に照らしてどうかと思われる。

○法務省の外局に置くとのことで司法権能を持つことになる。わが国には司法制度があるのだから、その拡充をはかればよいではないか。別に作るのは不自然である。三権分立に反しないか?城内 実議員(反対派・衆・静岡7区)
(2枚資料あり)石川議員が本質をついた質問をされたと思う。

○立法趣旨は賛成である。が、疑問がある。
○2条に「その他の」とあるが、あらゆることが人権侵害が対象となってしまう。
○3条2項には人権侵害の「予防」もできることになっているが、これも疑問である。

○人権侵害の基準は当事者によって基準が違う。なんびとも申し出ることができる、となっているが、どういう客観的な基準が考えられるのか。
○22条3項について、住民であれば人権委員になれる、となっているが、在日外国人でもなれるということか?また、人権を保護するような団体から選ばれるとあるが、例えば朝鮮総連などはどうなのか?それに入るのか?
○84条に公私の団体の緊密な連絡、とあるが、朝鮮総連や従軍慰安婦の裁判などを行った団体などは緊密な連絡を取り合う団体となるのか。
○憲法33、34、35条に関連するが、令状無しで立ち入り検査まで行えるのは権限を与えすぎではないか。
○訴えられた者が結果的に人権侵害していない、ということになったら、その人はどう救済されるのか?信用回復は難しい。訴えられた者の人権も守られなければならない。
同和と在日の人が同時に互いを訴えたら、どうするのか?
○似非同和などが、人権委員会に訴えるぞ、と脅す可能性も懸念される。

以上について法務省答弁
○人権の定義の曖昧さについて
定義は人間に備わった権利、として一定にあり明らかである。国際条約などにもあるとおり。
○不当な差別の曖昧さについて
差別の定義は憲法14条にある。
○罰則規定について
行政罰ではないし、直接強制力ではない。民事の罰則だから問題ない。
○国籍条項について
各地の実情に応じて外国人も任命しろと言われて、こういう規定にした。

外国人が公務員になるというような公権力行使の立場に就くことはできないが、相談に乗るという人権委員にはなってもいいと思う。ただし、立ち入り調査をする権限などは与えられない。

○三権分立について
独立行政法人だから司法制度を補完するものだから問題なし。

○特定の団体について
朝鮮総連などは現行法と同じ扱いである。ただ、人権委員を選ぶとき、議会にかけ、弁護士会などにも相談することになっている。朝鮮総連などが人権団体に該当するかと言われれば一概には言えないが、それが人権に関係する団体かどうか、という基準で決まることである。外国人の多い所などでは、そういう団体から選ばれる可能
性はあるし、そういう余地は残すべきだと思う。

佐藤剛男議員(推進派・衆・福島1区)

○古賀会長に感謝申し上げている。2002年、自分も部会長をやったが、刑務問題が浮上していたので、やれなかった。

○野党は人権委員会を内閣府に置け、とその当時は言っていたが、古賀会長の努力でここまで来れたことを感謝する。各論はあるだろうし、報道機関問題凍結という問題はあるが、今回は国会に提出すべきである。国連にも人権委員会があるし、それを活用して推進すべきである。


佐田玄一郎議員(不明・衆・北関東)
○古賀先生に敬意を表している。

報道によるプライバシー侵害は、根本的におかしいと思っている。朝日・NHK問題を糾明しているが、きめつけ報道がひどい。メディアの削除を野党は主張しているが、凍結してほしい。

大村秀章議員(推進派・衆・愛知13区)
○ぜひ成立させてほしい。個人情報保護法案の時もマスコミ規制2法案と言われて、マスコミの問題は落として成立させた。この際、削除しないと成立しないのではないか。

○人権委員会を法務省におきたい気持ちは分かるが、解同の人が自分の所にも来るが、彼らも面子があり退かないので、内閣府で通せばよいではないか。亀井郁夫議員(反対派・参・広島)

○自分の所に広島から何本も電話が来た。泣くような声で、慎重にやってほしいという電話だった。

○差別はいけない。しかし、部落解放の問題は、広島ではひどかった。部落解放からのつるし上げで

30人も自殺者が出た。同和の予算も莫大についていたが、黙って耐える期間が長かった。

○かつては教育県だったのに、日本で最低になり、暴力は一番になった。

○3年間でやっとここまで正常化した。

○広島の懇談会において「団体との緊密な連携をもって」という言葉が入っていたために、教育に解放同盟が介入した。

○今回の法案が通れば、また悪夢がやってくる。

○マスコミも警察も部落から脅されつるし上げられたのだ。だから自殺者が出ても報道されなかった。

「公私の連絡を取って」の「私」などは大変なことになる。

○人権擁護局が今あるのに、そこでなぜ人権救済をやれないのか。

古賀誠議員(人権問題等調査会長)
○一部の団体のため、という誤解があるようだ。自分のところにもそういう批判がきている。決してそうではない。大臣の諮問機関で議論されて答申されたものだ。

○修正すべきは修正されなければならないだろう。しかし、一部の団体のため、という誤解を解いてもらわねば先には進めない。


法務局長
○広島でのことに自分はかかわった。警察には屈するな、とハッパをかけた。

衛藤晟一議員(反対派・衆・比例九州)
○何もできなかったじゃないか。

法務局長
○いや、だいぶ良くなった。

柴山昌彦議員(反対派・衆・埼玉8補)
○先ほどの説明では外国人は相談に乗るだけ、とのことだったが、それはちゃんと条文に書いてあるのか?

○権力が付与されるのだから人選についての透明性をはかってほしい。

○法務省外局にするのは現実的だろうが、古川・城内先生の指摘は杞憂ではないと思う。
法務省
○外国人は中央の委員にはしない。一般調査と救済は分けてある。


早川忠孝議員(反対派・参・北関東[埼玉4区])

○富山県庁にいた時代、似非同和にあたった。亀井先生のご指摘どおり、
○大変だった。古川・城内さんの指摘は正当である。運用する上で危ないことになると思う。その重大性を分かった上で法案を考えるべきである。渡辺博道議員(推進派・衆・南関東比例)
○賛成したい。個人情報保護法にかつてかかわった。マスコミ問題は削除してほしくない。

谷 公一議員(反対・衆・兵庫5区)
○30年前、地元兵庫で八鹿高校事件というのがあり、関わってきた。亀井先生の気持ちが分かる。国は解同に主体性を持ってあたっていない。

○法案の趣旨は賛成だが、運用が心配である。城内・古川さんと同じだ。


佐藤 錬議員(反対派・衆・九州比例)
○冒頭で若手の城内・古川さんが資料を配布したが、純粋な気持ちで出したのに、真剣に法務省は答えなかった。文書で答えるべきだ。答弁もなめたような言い方だった。

○また「その他」「予防」「おそれがある」と言った文言に懸念がある。ちゃんと我々にも分かるものを提出するべきだ。


衛藤晟一議員(反対派・衆・九州比例)
○趣旨は賛成だが、大分でも解同問題があった。時間をかけて正常化してきた。
○人権は葵の御紋になる虞がある。誰も文句がいえないからだ。
○しかし、本当にそれで弱い人が救われるのか?逆になりはしないか?
○また女性戦犯法廷などの団体なども入ってくるだろう。どうするのか?
○自分はこの法案には反対だ。
○外国の人は住まいの問題とか今大変な目にあっている。現行法で守ってあげられるはずなのに、それができてない。
○今までの(広島や大分や・・の)経緯・歴史から見て、法ができても、その趣旨は守られないだろう。

自見庄三郎議員(推進派・衆・福岡10区)
○自分は野中さんの下で懇話会のメンバーだった。選挙区田川市の全日本同和会は自民党と友好的な団体である。
○解同はかつて共産革命でしか救われないと言ってたが、ソ連の崩壊で方向性を変えた。自民党を支持してくれるようになったのだ。
○似非同和と人権を守る団体とは分けて考えるべき。そういう意味で、この法案は進めるべきだ。
○メディア規制を公的にしないのは日本だけだ。規制すべき。
○城内・古川議員の意見は、初めて聞く理論だった。

小林興起議員(反対・衆・東京10区)
○この法案は反対すべきものではないが、問題として挙げられたことを考えるべき
○正常化した広島に、我慢してくれとは、言えないじゃないか。
○今の救済措置ではいけないのか?
○マスコミの問題と人権救済の話は分けて考えるべき。
○今どんな救済をしなくてはならないか、というような具体的な資料を法務省に出してほしい。
○人権の名において、宗教裁判のようなことが行われてはならない。
○訴えられた側の人権侵害を救えるのか?

山谷えり子議員(反対派・参・比例)
○不安を持っている。人権は愛と慈しみと関係すること。
○参画条例では苦情処理委員会などが作られているが、例えば埼玉では男女別校をやめさせたいと動いたが、27万人の反対署名が提出されたりした。区別は差別だと言って、林間学校で男女が一緒に寝たり、トイレの表示の色を同じにして混乱がおきたり、小学生にセックスのやり方を教えるなど、とにかく非常識である。それを東
京都がチェックして116人の教師が処分されたら、このことで教育の機会が奪われたと言って、8000件の人権救済申し立があった。(こういうことになってしまう)


?議員
○内閣府に置くべき。人選については、団体というのは懸念があるので、個人ベースにしてほしい。

荻生田光一議員(反対派・衆・東京24区)
○古川・城内議員の意見を精査してほしい。不透明な人選をやめてほしい。
○人権団体かどうかの判断は、誰がやるのか?
○「当該委員会の意見を聞いて」とあるが、曖昧である。

森岡正宏議員(反対派・衆・近畿比例)
○人権があまりにも広く捉えられている。山谷さんのご指摘のように、悪用されている。

○教科書の問題に自分は取り組んでいるが、地元では「人権問題を扱っている教科書は○○だからこれを使え」という圧力がかけられている。
○このままこの法案を上にあげることには反対だ。よく吟味してほしい。


古屋圭司議員(反対派・衆・岐阜5区)
○この問題について、かつて真剣に議論してこなかったことを反省している。
○具体的な指摘があったのだから、考えるべきではないか。
○理想的に運用ができないという指摘があった。納得できる案を出してほしい。
○このまま法案を出してほしくない。メディア問題は、本来この問題とは違うことだと思う。

田中議員
○趣旨としては、国家的な救済ルールなのだろうから賛成だが、具体的な事例を挙げて附則すべきだろう。
○訴えられて何でもなかった人のことをどうするのかは、大事な問題だと思う。

衛藤晟一議員
○児童虐待や外国人のことなど、各論的に検討してほしい。山谷さんの人権は愛と慈しみと切り離せない、という言葉があったが、愛と慈しみがこの法案からは感じられない。
○偉そうに上からやるととんでもないことになる。今の法体系でやれないことを挙げてみるべきだ。

古屋圭司議員
○司法制度で不十分なことをまずやってみてほしい

亀井郁夫議員
○広島は困る。光が見えたのに、本当に困る。自民党は壊滅してしまうだろう。
○法案を急がなくてもいいじゃないか。

法務省
○指摘いただいたことを検討する。

古賀誠議員
○たくさんの意見に、法務省は文書で答えてほしい。スケジュール的に今国会で、とやってきた。
○先生方にそれを承知してほしい。上にあげて委員会で修正しながら妥協点をみつけたい。

衛藤晟一議員
○部会の中で検討しなきゃおかしい。

古賀誠議員
○議論してるじゃないか。

部会長
○委員会の審議で行えばよい。

多数の議員
○それはおかしいじゃないか。

部会長
○法案として出させてほしい。

古屋圭司議員
○3月中旬をこえても出したケースもあるのだから、出すのは先でもいいじゃないか。

○異論のある中で出すべきではない。真摯な議論をすれば野党も納得するだろう。

古賀誠議員
○是非提出させて下さい。

部会長
○手続きとしては出させてほしいという古賀さんの意見だがどうでしょうか。

大勢の議員
○平場でこれだけの意見がでてるんだから。

部会長
○政審の場に出させてほしい。

大勢
○だめだ。

城内 実議員
○(法務省に向かって)「曖昧とはいかがなものか」といっただろう!人権侵害だ!(と机を叩く)

笹川 尭議員(推進派・群馬)
○これで総務会にもって行かれても困る。金曜日か火曜日に部会を持ったらどうか。

部会長
○では、今日、政審にもっていくのはやめる。散会。
----------------------------------------------------------------------
まとめ

【推進派】
古賀 誠(衆・福岡7区) 人権問題等調査会会長 http://www.kogamakoto.gr.jp
平沢勝栄(衆・東京14区) 法務部会会長 http://www.hirasawa.net
佐藤剛男(衆・福島1区) http://www.satotatsuo.jp
大村秀章(衆・愛知13区) http://www.ohmura.ne.jp
渡辺博道(衆・南関東比例) http://www.hiromichi21.com
自見庄三郎(衆・福岡10区) http://www.jimisun.com
笹川 尭(衆・群馬2区) http://www.e-sasagawa.com

【反対派】
古川禎久(衆・宮崎3区) http://www.furukawa-yoshihisa.com
城内 実(衆・静岡7区) http://www.m-kiuchi.com
亀井郁夫(参・広島) http://www.kamei.com
衛藤晟一(衆・比例九州) http://eto-seiichi.jp
柴山昌彦(衆・埼玉8補) http://www.shibamasa.net
谷 公一(衆・兵庫5区) http://www.tanikouichi.jp
佐藤 錬(衆・九州比例) http://www5.ocn.ne.jp/~satoren
小林興起(衆・東京10区) http://www.kobachan.jp
山谷えり子(参・比例) http://www.yamatani-eriko.com
荻生田光一(衆・東京24区) http://www.ko-1.jp
早川忠孝(反対派・参・北関東[埼玉4区])http://www.hayakawa-chuko.com/profile/index.html
森岡正宏(衆・近畿比例) http://www.m-morioka.com
古屋圭司(衆・岐阜5区) http://www.furuya-keiji.jp

【不明】
佐田玄一郎(衆・北関東比例) http://www.sata-genichiro.jp
この議事録をまとめた方によると反対派となっていますが、どうやらニュアンスが違うような気もします。
(推進派と勘違いして送られてきた抗議のメールが百科事典並みの厚さになったと又聞きで伝え聞いています。聞くところによると法案反対派だそうですが、私なりに引き続き調べてみます)
(以上は出席議員40名強のうち判明分のみ)

**********************

B
電話突撃隊出張依頼所65 より
970 :外国人参政権に反対します ◆BJuB7ha/rA :05/03/15 22:30:21 ID:nm56Y+P8
電突の勇士の皆様、こんばんは。3/15 法務省(0 3 3 5 8 0 4 1 1 1)に、人権擁護法案の件で電話しました。
昨日の報告の確認と、追加の質問をしようとしたのですが、

私:人権擁護法案について質問がある。法務省さんに何回か電話して説明してもらったため、法案の
  概要は理解できたが、まだ不明な点が何点かある。それを教えて欲しい。
法:人権擁護法案については、まだ国会に提出されていないので、質問等にお答えすることはできない。

私:今日、自民党の法務部会に説明したのだろう? その法案について質問したいのだが。
法:まだ国会に提出されていないので、質問等にお答えすることはできない。

私:自民党の法務部会を通過したら、すんなり成立するのではないか? 野党は賛成しているのだから。
  それでは遅い。法務部を通過する前に法案の概要を理解させてほしい。
  具体的には「人権委員、および人権擁護委員は、外国人でもなれるのか」こういった事が聞きたい
  のだが?
法:・・・、質問を受け付けることはできない。申し訳ない。

対応してくれた人は女性でした。言葉は丁寧なのですが、全く取りつく島が無い状態でした。
昨日は詳細に回答してくれたんですが、何があったんだろうか?
今日、法務省に電話された方はおられますか?
======================
978 :外国人参政権に反対します ◆BJuB7ha/rA :05/03/15 22:46:27 ID:nm56Y+P8
>>973
ありがとうございます。

何回かトライしたのですが、ブログに書きこめない‥。

西尾様、このスレを見ておられますか?
とりあえず、このスレで返答させていただきます。

私の電突報告ですが、ご自由にお使いください。
少しでも多くの人に、人権擁護法案の危険さを知っていただきたいと思います。


法務省が急にダンマリになったのは、西尾氏のブログで紹介されたからかも
しれません。
=========================
980 :マンセー名無しさん :05/03/15 23:07:13 ID:YaeTaWGT
>>978-979

西尾様
>>970も同時に掲載してください。国民の声、質問を
権力を使い押し潰そうとする証拠であり、この法案の
如何わしさを露わす論拠ともなります。

お知らせ

 先日、横浜関内で行いました講演会の模様の放送が、日本文化チャンネル桜であります。

前編 平成17年3月17日(木)夜12時~1時
後編 平成17年3月18日(金)夜12時~1時

2005年03月15日

「人権擁護法」という狂気の法案 (その四)

 3月15日朝の法務委員会は打って変って、法案賛成派が出席者の数をにわかに増やし、大挙してまき返しを図り、形勢は反対派に不利になったという情報が入った。

 私が聞いたのはすべて現場にいた人からのまた聞き、たゞし複数の情報である。

 この何日かの間に反対派の議員の切り崩し、党の上からの圧力と法務省の個別の説得があり、反対者に省のメンツをかけての反論がなされたようだ。自民党特有の逆襲である。

 古賀誠氏が威信をかけて多数の賛成派議員を動員した。10日には法案に反対の声と賛成の声は7対3であったが、今朝は4対6に近いそうだ。

 城内、古川両議員は勿論激しく反対を言いつづけた。他にもそういう人はいた。自見庄三郎氏や石破茂氏は国籍条項をしっかり入れて、またメディア規制の第42条の4項を除外すれば賛成していいのではないかという意見だったそうだ。

 この何日かの間に賛成派が集って、部落解放同盟委員長がそこでカツを入れるという一幕もあったらしい。議員の中には、「解同は革命はもうしない。危くない勢力になった」と擁護する人もいたそうである。

 勿論、この法律の「人権」の内容規定が明確で、「部落解放」にだけはっきり限定されるのなら、私――すなわち西尾――も反対する理由がない。規定が曖昧でありすぎる。弱者、被差別者、人権被侵害者の概念は無限に拡大できる。そしてそういうことを歯止めなしに唱える勢力に糾弾権を与え、家宅捜査や出頭要請などの警察の機能を持たせるという反民主主義的な法律であることが由々しいのである。

 法務省が自由も民主主義もまったく分っていないことが恐ろしい。「治安維持法」を再現しようとしているようなものではないか。

 法務省と自民党上層部はひとりひとりを牛蒡抜きで説得し、反対派の疲れるのを待つ戦略であるようだ。いつもやる手で、みんなが疲れて、委員会に出てこなくなると、「じゃあ、その辺で」となる。

 それをさせないために最後まで反対しつづける意思をもつ議員をどう確保するかが勝負の岐れ目である。最後は体力勝負だそうである。

 ここまで自民党がこだわるのは郵政民営化法案を通すためのウラ取引きがあるのだろう。国旗国歌法と引きかえに男女共同参画基本法を採決したのにも似ている。取り返しのつかないことをしているのが分らないのがいまの自民党で、これで自ら墓穴を掘っている。

 中途半端なことを言っている議員をどうたしなめ、考えを改めてもらうか。「自由や民主主義」の分らない頑迷な法案賛成者をどう批判しつづけるか、――それがこのネットを見ている人々へのお願いである。

 それはそうとして、例の「北朝鮮人権法」はどこへ行ってしまったのか。これを押えるための北朝鮮派の目くらましの新戦術なのかもしれない。

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電話突撃隊出張依頼所65

408 名前:外国人参政権に反対します ◆BJuB7ha/rA [sage] 投稿日:05/03/14 22:09:51 ID:c7MLd3cL
電突の勇士の皆様、こんばんは。3/14 法務省(0 3 3 5 8 0 4 1 1 1)に、人権擁護法案の件で電話しました。
この法案について疑問点がいくつかありましたので、それについて質問しました。要点だけまとめて報告します。

私:人権擁護法案について質問がある。法務省さんに何回か電話して説明してもらったため、法案の概要
  は理解できたが、まだ不明な点が何点かある。それを教えて欲しい。
法:どんなことか?

私:人権委員、および人権擁護委員は、外国人でもなれるのか?
法:現在、その件については議論中だ。

私:先週、自民党に説明した法案だと?
法:先週の法案では、外国人でもなれる。

私:差別を受けた本人、あるいは差別が行われている状況を見た人が「差別行為を受けた/差別行為があった」
  ことを知らせる場合、どこに通報する?
法:人権擁護委員に知らせることになる。

私:人権擁護委員に通報することができる人の条件は?
  例えば観光ビザで日本に観光に来ている外国人にも、その資格はあるか?
法:ある。

私:実際に差別行為があったかどうかを調査するのは誰?
法:人権擁護委員だ。

私:人権擁護委員は、捜査令状なしで強制捜査ができるのか?
法:現在、その件については議論中だが、先週時点の法案だと令状なしでの捜査は可能だったと思う。

私:その調査結果から差別か否かの判断をするのは誰?
法:人権委員だ。

私:人権委員、人権擁護委員に資格は必要か? 例えば、弁護士なら司法試験に合格するといった国家が認めた
  資格が必要だが、そのような条件はあるのか?
法:必要ない。

私:人権委員会の判断が正しかったかを調査する機関はあるか?
法:それについては、今コメントすることはできない。

私:差別者として対象となるのはどのような人? 天皇陛下等の皇族、議員、省庁の役人も捜査対象となるのか?
法:全員対象になる。

私:皇族も差別者の対象になるのか?
法:対象にはなっているが、実際、皇族が差別をしたとして調査されることは無いと思う。
  過去に、そのようなことは無かった。

私:今までは無かったとしても、これからもそうだとは限らないのではないか?
法:・・・、それは無いと思うが・・・。

私:外国人が人権擁護委員になっていた場合、その外国人が皇居、首相官邸、国会、防衛庁や外務省といった
  国家機関の中に、捜査令状なしで立ち入って捜査する事ができるのか?
法:そのような(皇居、首相官邸、国会、各省庁が捜査対象となる)事はまず無いとは思うが、要請があれば
  捜査することになると思う。

私:人権委員会の行動を監視、抑制する機関は存在するのか?
法:ない。人権委員会は独立している。

私:冤罪であった場合の名誉回復手段は?
法:その人(差別の疑いを受けた人)が、名誉毀損の裁判を起こすことになると思う。

私:人権委員が、マスコミ等を通じて「冤罪でした、ごめんなさい」という謝罪をする事はないのか?
法:無い。


私:私は、この法案で法務省が目ざしているような「人権保護」が達成できるとは思えない。特定の思想を
  持った団体に利用される可能性が高い。これは危険ではないか?
法:実際、そのような意見は非常に多い。国民の意見としてお受けする。


 管理人注:以上は音静庵というトラックバックをたどり見つけた文章です。
 掲載許可について連絡を取ろうとしているところですが、もしご覧になっていて不都合だと思われる場合はお知らせください。

2005年03月14日

「人権擁護法」という狂気の法案 (その三)

 コラムのリンクで「人権フォーラム21」という団体の今までの活動とそのホームページを教えて下さった「昔の学生」さん、大変に参考になり、有難うございました。私の「夏休みのドイツ語の授業」をお受けになったというのは、今は懐かしい「紅露外語」の夏期講習のことでしょうか。いきなり超難解なハイデッガーを読ませたのを覚えています。ご迷惑をおかけしました。もう30年くらい前になりましょうか。

 今回はブログへの書き込みが多く、他の方々のものもすべて拝見いたし、参考になり、感謝します。

 明日の15日午前中の法務委員会の結論を見て、なお一日か二日間、コラム「正論」の同文の掲示をつづけます。

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 「人権擁護法」の国会提出を許すな

 ――自由社会の常識覆す異常な法案――
 
 《《《定義のない「人権侵害」》》》
 
 国会に上程が予定されている「人権擁護法」が今の法案のままに成立したら、次のような事態が発生するであろう。

 核を背景にした北朝鮮の横暴が日増しに増大しながら、政府が経済制裁ひとつできない現状がずっと続いたとする。業を煮やした拉致被害者の家族の一人が政府と北朝鮮を非難する声明を出した。すると今までと違って、北朝鮮系の人たちが手をつないで輪になり、「不当な差別だ」「人権侵害は許せない」と口々に叫んだとする。

 直ちに「人権擁護法」第五条に基づく人権委員会は調査を開始する。第四十四条によってその拉致被害者家族の出頭を求め、自宅に立ち入り検査をして文書その他の物件を押収し、彼の今後の政治発言を禁じるであろう。第二十二条によって委嘱された、人権委員会は北朝鮮系の人で占められている場合がある。

 韓国政府の反日法は次第に過激になり、従軍慰安婦への補償をめぐる要求が再び日本の新聞やNHKを巻き込む一大キャンペーンとなったとする。代表的な与党政治家の一人がNHK幹部の来訪の折に公平で中立な放送をするようにと求めた。ある新聞がそれを「圧力だ」と書き立てた。

 すると今までと違って、在日韓国人が「不当な差別だ」「人権侵害は許せない」と一斉に叫び、マスコミが同調した。人権擁護法の第二条には何が「人権侵害」であるかの定義がなされていない。どのようにも拡張解釈ができる。


 《《《全国各地に巨大執行組織》》》
 
 かくて政治家が「公平で公正な放送をするように」といっただけで「圧力」になり、「人権侵害」に相当すると人権委員会に認定される。日本を代表するその政治家は出頭を求められ、令状なしで家を検査される。誇り高い彼は陳述を拒否し、立ち入り検査を拒むかもしれないが、人権擁護法第八十八条により彼は処罰され、政治生命を絶たれるであろう。人権委員会は在日韓国人で占められ、日本国籍の者がいない可能性もある。

 南京虐殺に疑問を持つある高名な学者が143枚の関連写真すべてを精密に吟味し検査し、ことごとく贋物(にせもの)であることを学問的に論証した。人権擁護法が成立するや否や、待ってましたとばかりに日中友好協会員や中国人留学生が「不当な差別だ」「人権侵害は許せない」の声明文を告知したとする。人権委員会は直ちに著者と出版社を立ち入り検査し、即日出版差し止めを命じるであろう。

 南京虐殺否定論はすでに一部のテレビにも登場し、複数の新聞、雑誌、とりわけミニコミ紙で論じられてきた。人権委員会は巨大規模の事務局、2万人の人権擁護委員を擁する執行組織を持つ。まるで戦前の特高警察のように全国をかぎ回る。

 人権擁護法第三条の二項は、南京事件否定論をほんのちょっとでも「助長」し、「誘発」する目的の情報の散布、「文書の頒布、提示」を禁じている。現代のゲシュタポたちは、得たりとばかりに全国隅々に赴き、中国に都合の悪いミニコミ紙を押収し、保守系のシンクタンクを弾圧し、「新しい歴史教科書をつくる会」の解散命令を出すであろう。その場合の人権委員の選考はあいまいで、左翼の各種の運動団体におそらく乗っ取られている。


 《《《国籍条項不在の不思議さ》》》
 
 私は冗談を言っているのではない。緊急事態の到来を訴えているのである。2年前にいったん廃案になった人権擁護法がにわかに再浮上した。3月15日に閣議決定、4月の国会で成立する運びと聞いて、法案を一読し、あまりのことに驚きあきれた。自民党政府は自分で自分の首を絞める法案の内容を、左翼人権派の法務官僚に任せて、深く考えることもなく、短時日で成立させようとしている。

 同法が2年前に廃案になったのは第四十二条の四項のメディア規制があったためで、今度はこれを凍結して、小泉内閣の了承を得たと聞くが、問題はメディア規制の条項だけではない。ご覧の通り全文が左翼ファシズムのバージョンである。もちろん、機軸を変えれば共産党、社民党弾圧にも使える。自由主義社会の自由の原則、憲法に違反する「人権」絶対主義の狂気の法案である。

 外国人が人権委員、人権擁護委員に就くことを許しているのが問題だ。他民族への侮蔑はいけないというが、侮蔑と批判の間の明確な区別は個人の良心の問題で、人権委員が介入すべき問題ではない。要するに自由社会の常識に反していて、異常の一語に尽きる法案である。予定される閣議決定の即時中断を要請する。(にしお かんじ)

産経新聞 2005.3.11

2005年03月12日

「人権擁護法」という狂気の法案 (その二)

 ある新聞記者から、「先生、すごい反響ですよ」との電話があった。「先生のコラム『正論』の一文で『人権擁護法』は吹っ飛びますよ。」

 にわかには信じられない話だが、ささやかな言論が効果を発揮するということはうれしいことだ。11日朝の自民党役員連絡会で、古屋圭司議員が拙文を朗読して同法案の国会提出に反対。賛成派が誇張した書き方だというと、安倍晋三氏が元検察官の堀田力氏までが、政治家が「公平で公正な放送を」求めればそれだけで「圧力」になるというようなことを平気で言うあぶない政治風土の国なので、上程反対と言ったそうである。

 詳しいことは分らないが、その記者は「先生のように分り易い物語にして展開してくれないと政治家はピンとこないんですよ。今度のことで官僚がどんな瞞し討ちをしてくるか分らないって、政治家は肝に銘じたと思いますよ。」

 与謝野政調会長が党内に強い反対がある限り国会上程は見合わせると言ったそうだ。次の段階として討議は15日朝の法務委員会に持ちこされる。

 男女共同参画基本法の抜き打ち採決にわれわれは懲りているからと私が言うと、その記者は「この法律は男女共同参画基本法よりもっと恐ろしい法律ですよ」と言っていた。

 産経「正論」路線がいかに大切かが実感された出来事だった。ライブドアーなどに毀されてたまるか、と思う。

 以下に昨日付の同コラムの拙文をもう一度掲げておく。

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 「人権擁護法」の国会提出を許すな

 ――自由社会の常識覆す異常な法案――
 
 《《《定義のない「人権侵害」》》》
 
 国会に上程が予定されている「人権擁護法」が今の法案のままに成立したら、次のような事態が発生するであろう。

 核を背景にした北朝鮮の横暴